コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

乳幼児を育てながら抗がん剤治療を受ける乳がん患者へ一時保育の費用を補助

乳がん手術から7年。治療終了から5年。

未だ右胸は全摘したままで、手足の一部に抗がん剤の副作用の痺れも残っていますが、自分の中ではもうそれが普通になっているので、普段は病気したことは完全に忘れて過ごしています。

いま、気をつけているのは、とにかく「無理をしないこと」だけ。それ以外は食事や飲酒も以前と同じように楽しんでいます。

でも今月10月は乳がん月間。自分の経験も何らかのお役に立てればと記事を書くことに決めました。忘れかけている記憶を正確な情報にするために、色々検索していたら、こんな活動を見つけました。

 

www.j-posh.com

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シッターサポートプログラムとは、「乳幼児を育てながら、抗がん剤治療を受けられている乳がん患者さんのために、お子さんの一時保育を依頼するため等に係る費用の一部を補助する」プログラムだそうです。

「養育中の乳幼児1名以上が、保育園や幼稚園に通っていない」「2カ月以内に乳がんの抗がん剤治療を開始」「乳がんの抗がん剤治療中で、残り回数が3回以上」など、詳しい応募条件等はサイトにありますので、確認してみてください。

抗がん剤の副作用は個人差があり、私は吐き気等は軽いほうだったし(というか、抗がん剤の種類によっては二日酔いがずっと続いてる感じの副作用もあり、ほぼアルコール依存だった私は、普段から吐き気や気持ち悪さに慣れていたというのもあります)、治験にパスしたこともあり、すべての抗がん剤投与を3泊4日の入院でさせてもらえたのでまだラクだったのですが、日帰りで投与して帰宅して家事に加え、小さいお子さんの世話までとなると、そのしんどさは想像を遥かに超えます。

うちも当時はまだ離婚していなかったので、闘病中の妻を支え、私の20回にわたる入院中、家事育児(息子たちは当時3歳と小学校2年生)一切をやっていた夫の負担も大きかったことと思います。そしてそのことが結局は離婚につながったので、皆が無理をしなくてよいように、こういうサポートは活用することをおすすめします。

補助期間は6カ月。お子さんの人数にかかわらず、一律1カ月1万円、一括で6万円を支給してくれるそうです。「全然知らなかった!」と思っていたら今年8月にスタートしたプログラムなんですね。

このNPOは乳がんに関する啓発活動全般を行っていて、他にも、乳がん手術経験者とその家族へ抽選で温泉宿泊施設の招待券をプレゼントする「家族で湯ったりキャンペーン」や、母親が乳がんによる闘病生活を余儀なくされても勉学に支障の出ないように高校生に経済的な支援を行う「J.POSH奨学金まなび基金」など、様々な取り組みを実施しています。

闘病中は日々のことで精一杯でなかなかこういう支援情報に気づきませんが、必要とされる一人でも多くの方に届くことを祈っています。

 

J.POSH

http://www.j-posh.com/

 

今回は取り急ぎ一般情報ですみません!自身の経験談等はまた後日書きます!

 

(ご参考)

治療歴は、部分摘出→断端陽性で全摘→抗がん剤(FEC+タキソ)→分子標的治療薬(ハーセプチン+パージェタ<当時はまだ治験>)です。ホルモン剤タモキシフェン(ノルバデックス)はメンタル面での副作用がひどかったので、自主的に先生に申し出て辞めました。2014年から無治療です!

 

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